【利子】利子は英語でinterest。知っていましたか?

interest-利子 語源
interest-利子

皆さんもご存知のように『興味・関心』のことを英語では『interest』という単語で表現します。
しかし『interest』には同時に『利子』という意味もあるのです。

英語圏で銀行口座を開設する際などに『interest』についてのチェック項目があったりするのですが、その『interest』は『興味・関心』ではなく、『利子』を意味しています。

でも『興味・関心』と『利子』が同じ単語というのは、あまりに意味に関連性がなく非常に不思議ですよね。
しかしその語源を知ることで、何となくその単語のニュアンスをつかむことができ、またしっかりと記憶に定着させることができます。

それでは早速、『interest』がなぜ『利子』を意味するのか、その語源から見ていきたいと思います。

Summary:要約

ラテン語“interesse”=『損失の補償』が起源。
その後『interest』に形を変え、その意味は『間に(inter)』『存在する(est)』。
そこから『利益・利点』『重要』『関係』などの意味に転じていき、現在の『利子』『興味・関心』という意味をもつようになりました。

interestの語源

『interest』の語源は14世紀にまでさかのぼり、その起源にはラテン語とフランス語が関係しています。

はじまりは中世のラテン語に『損失に対する補償』を意味する“interresse”という単語があり、それが『interest』の元の単語になっています。
“interresse”は14世紀の後半にフランス語で『法的な関係性をもつモノ』を意味する単語に転じます。

その後15世紀には“interesse”が現在の形である『interest』へと形を変え、『間にあるモノ』という意味に変わりました。

『interest』は分解すると以下のような意味を持ちます。
・inter = between(間)
・est = to be (存在する・ある)

それから意味としても現在のものに近い『重要なモノ』『関係するモノ』『違いを生むモノ』という意味に変わりました。
このあたりになると『興味・関心』との関連性が見えてきますね。

そこから『interest』はフランス語で『損失』や『被害』を意味する単語へと変わります。
その後『法的な請求や権利』『関係』『利益・利点』などといった意味に変わっていき、それが現在の『interest』=『興味・関心』『利子』へと繋がっています。

『興味・関心』のinterest

上の語源を見ても何となくイメージはつかめると思いますが、「間に存在する」「重要」「関係」等といった語源を持つことから、そこから『興味・関心』へと意味を転じていったと考えられます。

1620年代には『個人的・利己的な動機』という意味で用いられた記録があり、そのころには現在の『interest』と同じような意味合いを持っていたようです。

例文:

He told me about his lifelong interest in sports.
彼は生涯にわたるスポーツに対する興味について私に語った。

She expressed an interest in learning English.
彼女は英語を学ぶことの興味について表現した。

『利子』のinterest

『利子』というと、銀行にお金を預けておくとつくものとしてポジティブな意味を持たれる方が多いかもしれませんが、語源としてはむしろ損失や被害などネガティブなイメージを持つことがわかりますね。
もともと欧米圏では宗教的な価値観として『利子』に対してネガティブなイメージを持っていることから、そういったことも影響している可能性があります。

1520年代には『借したお金に対して支払われるお金』という意味で用いられた記憶があります。
これはまさに現代でいう『利子』に相当しますね。

上記の使用された年代だけを見ると、そもそもは『利子』の意味の方が時期的には早く使われ出し、その後『興味・関心』という意味合いでも使われるようになったのかもしれません。

例文:

He paid $3000 in interest this year on his home loan.
彼は今年住宅ローンに3000ドルを支払った。

As interest rates drop, consumer spending increases.
金利が下がると消費者の支出は増加する。

『interest』の語源について追ってきましたが、こうして語源までさかのぼって調べることで記憶に強く定着させることができると同時に、単純な辞書上の意味合いだけでなくその語の持つニュアンスまで理解を深めることができます。

また実利的にただ語学を学ぶだけでは感じられない、歴史のダイナミズムのようなものも得ることができますよね。
皆さんもぜひ、気になる単語があったら語源を調べてみてはいかがでしょうか。
英語学習の方法としてもオススメです。

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