【前提】【建物・敷地】全然違うのになぜpremise?

premises 語源
premises

英語の『premise』という単語は単数形では『前提』や『根拠』という意味を持ちますが、複数形の『premises』は『家屋』『建物』『施設』や『敷地』などを意味します。

パッと見たところでは『前提』と『家屋』の間には全く関連性が見せませんが、なぜ単数形と複数形で全く異なる意味を持つのでしょうか?

『premise』の語源を見ていくことで、その理由を明らかにしたいと思います。

Summary:要約

『premise』の語源はラテン語の”praemittere”という単語で、『前(before)に置く』という意味。
それが転じて『前に置かれた条件や提案』という意味になり、その後主に法的な用語として『以前に述べられた問題・事柄』=『前提』となりました。

この『前提』という意味での『premise』が『家屋』『建物』に関する法的な文書で用いられたことから、『敷地を含めた家屋や建物』という意味になったそうです。

『前提』を意味する『premise』の語源

『premise』の語源は、ラテン語で『前(forward)に送る』『前(before)に置く』を意味する”praemittere”という単語です。

その後『前(before)に置かれたもの』という意味に転じ、14世紀には『前に置かれた条件や提案』という意味となります。

15世紀になると法的な書類において『以前に述べられた問題・事柄』と意味で用いられるようになり、ほとんど現在の『前提』という意味をもっていたようです。

例文:

I accepted the employment on the premise that I would receive an annual bonus.
私は年間ボーナスを受け取ることを前提に雇用されることを了承した。

Since his premise cannot be confirmed, his new theory is worthless.
彼の理論の前提が確認できなかったので、彼の提唱した新しい理論は無価値だ。

『家屋・建物』の『premises』の語源

もともとは、上記のように先に『前提』を意味する単語として『premise』が使われていました。

その『前提』を意味する『premise』が、しばしば『家屋』や『建物』に関する法的文書で用いられたことから、17世紀頃には『敷地を含めた家屋や建物』という意味になったそうです。

土地に何らかの建物を建てるにはその前提条件が多く必要になることから、『前提』と『建物』『敷地』とが関係性の高い用語として用いられるようになったのでしょう。

例文:

Our company has moved to new premises.
私たちの会社は新しい建物に引っ越した。

Smoking is not allowed on this premises.
この敷地内(建物内)での喫煙は禁止されている。

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