【即興的に】【即席の】由来が面白いoff the cuff

cuff 熟語
cuff

『cuff』という単語はご存知でしょうか?

『cuff』は英語で『袖口』を表す単語です。
シャツの袖口についているボタンのことを『カフスボタン』と言いますよね。
その『カフ』は英語の『cuff』であり、『袖口』を指しているんですね。

ちなみに『カフスボタン』(cuffs button)は和製英語で、英語圏では『カフリンク』(
cufflink)と言います。

その『cuff』を使った面白い表現で、『off the cuff』というものがあります。
『即興的に』『即席の』という意味で使われるのですが、一見全く『袖口』と関係が無さそうな意味にも関わらず、なぜそんな意味を持つようになったのでしょうか?

それには、聞いてみると「なるほどなぁ」と思えるユニークな由来があるのでここで紹介をしようと思います。
ぜひその由来について、想像をしながら読んでみてください。

『off the cuff』の由来と使い方

もし皆さんが大勢の観衆の前で「手ぶら」で演説をしなければならないことになったら、どうしますか?
「手ぶら」というのは、メモ無しという意味です。

きっと頑張って暗記はすると思いますが、もし頭が真っ白になってしまった時のために、一応メモは忍ばせて演説に臨みますよね。

そのメモを忍ばせる場所はどこにしますか?
最悪そのメモを見ることになっても、観衆からはバレない場所にする必要がありますよね。それはどこでしょうか?

そう、『袖口』の中なのです。
この表現が生まれた時期の演説者や俳優といった、人前で演説内容やセリフを話す人々が、もしもの時のために袖口にメモやカンペを忍ばせていたのですね。
確かにイメージはできますよね。

そして、そういった『袖口』(cuff)にメモやカンペを用意していない状態が『off the cuff』であり、準備や仕込みをしていない状態であることから 『即興的に』『即席の』という意味になったようです。

『off the cuff』の由来にはさまざまありますが、個人的にはこの説がしっくりきます。

例文

Her off the cuff speech was really excellent.
彼女の即興のスピーチは実に素晴らしかった。

That joke he made at the party was not off the cuff.
彼がパーティーでいったあのジョークは、即興ではなかった。

なお用法としては形容詞としても、副詞としても用いることができます。

ちなみに非常に良く似たイディオムで『on the cuff』というものがあります。

こちらは『掛け売り』を意味しており、パッと見『off the cuff』とは関係が無さそうに見えますが、こちらも『袖口』(cuff)に取引の記録をメモしていたことが由来となっているようです。

つまり『cuff』にメモしたことから『on the cuff』が『掛け売り』を意味するようになったということですね。
こちらも諸説あるようですが、非常にイメージが沸くイディオムです。

せっかくなので、袖口にメモをする・メモをしないというイメージとともに、2つのイディオムをセットで覚えておきましょう。

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